宇崎竜童 ジャポニスム・マイスターVol.1
2014年9月30日放送/第1回レポート
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スタジオに持ち込んだ、大倉さんの小鼓を手に取り、宇崎さんが持っているアフリカの打楽器「トーキングドラム」とそっくりなのに、「構造は全くいっしょです」と答える大倉さん。トーキングドラムが「演奏することで話す(意思を伝える)」楽器であるのと同様に、小鼓の演奏も習っている人ならだれでもその意味がわかる、という話に発展。
アフリカに誕生した楽器が、長い年月を経て形を変えながら日本に伝わり、独自の伝統芸能として花開く…
お二人のトークは、地球規模の文化のつながりに気付き、興味深く小鼓を手に取る宇崎さんに膨らみ、大きなスケールで文化の話題が展開された第一回目の放送でした。
「宇崎竜童 ジャポニスム・マイスター」の第1回目ゲストは、能楽大倉流小鼓方十六世宗家、大倉源次郎さん。能と狂言との違い、小鼓という楽器の構造や音の出し方、音の意味など、楽しく興味深いトークが展開されました。
- 大倉源次郎さん Profile
能楽大倉流小鼓方 十六世宗家 重要無形文化財総合認定保持者
1957年生 故・大倉長十郎 次男。
1965年「鮎之段」初舞台、’70年「岩船」初能、’85年 室町時代から続く能楽大倉流小鼓方十六世宗家を継承。
流派を越えて21世紀の能を考える「能楽座」メンバー。通常の能公演はもとより、新作能、復曲能、海外公演にも数多く参加。また誰もが日本文化である能と気軽に出会えるよう「能楽堂を出た能」の企画、演出、講演など精力的な活動を行い、’87年大阪文化祭奨励賞、’92年大阪市咲くやこの花賞、’94年大阪文化祭賞(団体)を受賞。
公益社団法人 能楽協会理事。東京能楽囃子科協議会理事。