宇崎竜童 ジャポニスム・マイスターVol.2
2014年10月20日放送/レポート
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そんな双雲さんは、トークが始まるとすぐに宇崎竜童さんの名前を書き始め、それを見た宇崎さんが、その文字の素晴らしさに感心することしきり(左の写真の宇崎さんが持っている色紙)。
話はやがて、「書」と「音楽」という、ジャンルは違っても独自の世界を創りだすアーティストどうしの共通点を見いだす方向に。「弘法筆を選ばず」という格言どおり、筆にはあまりこだわらないという武田さんに、宇崎さんもどんなギターを弾いても「宇崎の音」になってしまうため、最近は5万円ぐらいのギターを良く弾く、と盛り上がっていきます。
書に向かうときは「無風の湖の水面」のように静かな心になる、という武田さんに、「作曲する時も全く一緒」と宇崎さん。自分を「空」にすることで、自分を超えた創作が生まれるということをお二人ともが共感しながら語り合いました。感動する心、感性を磨くことの大切さを感じさせてくれる放送でした。
「宇崎竜童 ジャポニスム・マイスター」の二番目のゲストは、書道家の武田双雲さん。書道家でありエアロビクスのダンサーという強烈な個性を持った母親から書道を叩き込まれたという双雲さんは、サラリーマンだったころ同僚達の名前をメモ帳に書いてあげていたところ、それが大変な人気に。「世界中の人の名前を書いてあげることで自分の名前が好きになるように」と書道家の道を志すことに。
- 武田双雲さん Profile
書道家。
1975年、熊本県生まれ。東京理科大学理工学部卒業。
3歳より書家である母・武田双葉に師事し、書の道を歩む。
大学卒業後、NTT入社。約3年間の勤務を経て書道家として独立。
音楽家、彫刻家などさまざまなアーティストとのコラボレーション、 斬新な個展など、独自の創作活動で注目を集める。
映画「春の雪」、「北の零年」、NHK大河ドラマ「天地人」をはじめ、世界遺産「平泉」、 スーパーコンピュータ「京」、「美空ひばり」など、数多くの題字、ロゴを手がける。
また、フジロックフェスティバルや、ロシア、スイス、ベルギー、ベトナム、インドネシアなど、世界中から依頼を受け、パフォーマンス書道、書道ワークショップを行っている。 2013年には、文化庁より文化交流使の指名を受け、日本大使館主催の文化事業などに参加し、海外に向けて、日本文化の発信を続けている。
書道教室「ふたばの森」主宰。約300名の門下生に指導を行なっている。 著書は20冊を超える。公式サイト:http://www.souun.net/