特別企画「アンティーク・デミタスカップにみるジャポニスム」~村上和美コレクションで愉しむ茶会
19世紀中頃から浮世絵が印象派の画家たちに影響を与え、彼らの画風に革新的な変化を与え、欧州に日本文化の影響「ジャポニスム」旋風を起こしました。
19世紀末になると、さらに日本風の意匠や装飾美術がアールヌーヴォーという装飾美術の流行に繋がります。日本人の美学が近代西洋に与えた影響は、文化・芸術はもとより、日常生活における衣食住の広範囲にわたっています。陶磁器の世界にもこの影響がみられ、今回取り上げるアンティーク・デミタスカップにも東西の文化交流のかたちがみてとれます。
ジャポニスムの専門家である岡部昌幸教授の基調講演と国内最大級のコレクションオーナーである村上和美さんのお話、コレクションカップで愉しむ茶会で午後のひと時をお過ごし下さい。
■ 岡部昌幸Profile
1957年横浜生。早稲田大学第一文学部美術史専攻、同大学院で学ぶ。帝京大学文学部史学科教授・美術史家。ジャポニスム学会前理事長。『ジャポニスム入門』(共編著、思文閣出版)、『すぐわかる作家別アール・ヌーヴォーの美術』(東京美術)他著書多数。「ジャポニスムのテーブルウェア」展(2007年)を企画監修、「もてなす悦び― ジャポニスムのうつわで愉しむお茶会」展(2010年)の学術協力、西洋アンティーク鑑定検定の出題監修を務める。
■ 村上和美コレクション
かねてより珈琲を愛飲するうち、器としてのデミタスカップの魅力に惹かれ少しずつ集め始める。アンティークコレクションとして本格的に蒐集を開始したのは2006年頃からで、現在1,200客を超える数となっている。19世紀、20世紀の英国、フランス、ドイツのものを中心に、有名メーカーだけに留まらず、日本では無名だが趣のあるものに注目しているのがコレクションの特徴となっている。
2016年3月5日(土)14時〜16時30分
「アンティーク・デミタスカップにみるジャポニスム」~村上和美コレクションで愉しむ茶会
- 「欧米の暮らしを美しく彩ったジャポニスム」
岡部昌幸氏(帝京大学文学部史学科教授) - 村上和美氏によるコレクション解説
- (休憩)
- 質疑応答
- コレクションカップで愉しむ茶会
●会費:会員3,000円(登録無料)/一般4,000円/学生2,000円
※会員登録は入会金・年会費無料
●人数:20名
●会場:ジャポニスム振興会 東京サロン(東京都千代田区麹町2-2-1オーセンティック半蔵門6F)
ジャポニスム振興会 東京サロン
TEL / FAX 03-6272-4561
tokyo-j@japonisme.or.jp
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ジャポニスム振興会 東京サロン
東京都千代田区麹町2-2-1オーセンティック半蔵門6F